協会案内

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日本盆栽協会とはAbout us

盆栽芸術の普及と発展を図り、日本文化の進展に寄与するために、昭和40年2月、文部省から社団法人として設立許可を受け、元内閣総理大臣の吉田茂先生を初代会長に迎えて発足した全国組織の盆栽愛好者の団体です。
発足一年後には約1000名の会員で組織されていました。
以降、全国の熱意のある盆栽愛好者が集結し、最盛期(昭和55年)には2万3000人もの会員が入会していました。

そして、平成24年4月、一般社団法人に認可されました。このときの会員数は約6500人でした。

すでに盆栽を楽しまれている方でも、これから盆栽を初めてみたいという初心者の方でも入会できます。
現在、全国に約3,000人の会員がおり、167支部が活動しています。(令和5年6月現在)

それぞれの支部では、盆栽展や講習会の開催を通じて地域文化の向上に寄与すると同時に、会員の親睦を深めています。また今日では盆栽は海外でもたいへん盛んとなり、海外にも多数の会員がおります。


日本最古の歴史と格調を誇る国風盆栽展

毎年2月、東京都美術館で公募の盆栽展では日本最古の歴史と格調を誇る国風盆栽展を開催しています。
また保存価値の高い盆栽を的確に把握するための貴重盆栽の登録制度、正しい知識と技術の普及のための公認講師制度を設けているほか、月刊誌『盆栽春秋』の発行、盆栽キャンペーンの実施、指導者の海外派遣や海外の愛好団体との交流などの事業を行っています。

概要

名称

一般社団法人 日本盆栽協会

所在地
〒110-0008 東京都台東区池之端2-8-1
TEL 03-3821-3059/FAX 03-3828-9150
設立年月日
昭和40年2月11日 (登記された日)
会長
下村 博文
理事長
青蔭 文雄
入会案内を見る

会長挨拶Presidential address

 平成30年6月より、一般社団法人日本盆栽協会の第八代会長を務めております下村博文でございます。

 伝統文化の継承は日本の発展と共に現代まで続いてきました。盆栽は古くは中国・唐の時代に起源を持ち、日本に伝来されてから幾多の時代を日本人が脈々と繋いできた歴史があります。時代の変化の中で、その時代に合わせて盆栽の形も変わり、完成がない生きた作品として多くの人を魅了してきました。人生における完成がないように、盆栽を通して植物の成長を見守ることによって、人生の価値や生きることの意味を考えることができます。

 最近は、世界中で「BONSAI」として愛されるようになり、世界中に愛好家の方がいます。これは社会が変化する中で、他を思いやり、お互いを高めながら生きていく姿勢が、世界中の人から共感されている所以だと思います。日本の伝統文化の魅力の一つは自然との共存です。「和を以て貴しと為す」とは、人と人との繋がりや自然環境との繋がりを意味し、それは世界共通の価値観として今後も大切にされるものでしょう。

 今後は当協会の活動を通して、一人でも多くの人に盆栽の魅力を感じてもらい、盆栽を通して日本の精神性を世界中に広めていきたいと考えています。会員の皆様、そして世界中の盆栽愛好家の皆様のご多幸とご発展を祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。

一般社団法人 日本盆栽協会

会長

(衆議院議員)

I am Shimomura Hakubun, serving as the 8th chairperson of Nippon Bonsai Association since June 2018.

In Japan the inheritance of its traditional culture has continued to the present day along with the development of the country. The origin of Bonsai dates back to the Tang dynasty of ancient China, and Japanese people have been fostering the art through many eras ever since it was introduced to Japan. The styles of Bonsai have changed in accordance with changes of the times, and Bonsai has fascinated many people as a living art that has no ultimate completion. So that there is no perfection in life, we can think about the value of life and the meaning of living by watching the growth of plants through Bonsai.

Recently, the art of Bonsai is commonly known as "BONSAI" and loved by many people all over the world. This is because they sympathize with the attitude of living in caring for others and enhancing one another in this changing world. One of the attractions of traditional Japanese culture is coexistence with nature. The proverb “Cherish the harmony among people” indicates connections among people and connections with natural environment. This will continue to be shared as a common value in the world.

Henceforth, through the activities of our association, we would like as many people as possible to feel charms of Bonsai and would like to spread the spirituality of Japan all over the world through Bonsai.
In closing, I wish our members and bonsai lovers around the world happiness and further success.

Shimomura Hakubun
Chairperson, Nippon Bosai Association
Member of the House of Representatives
Chairperson, Policy Research Council, Liberal Democratic Party

沿革History

盆栽協会は盆栽芸術の向上と普及発展をはかり、かつ、国民の情操を高め、併せて文化の発展に寄与することを目的として昭和39年9月1日を期して、国風盆栽会を母体として盆栽愛好家と業界人とが相たずさえて盆栽趣味家の任意団体として設立されました。

たまたまこの年は、世紀の祭典であるオリンピックが東京で開催された記念すべき年にあたり、協会はこの大会に協賛し、日比谷公園内で日本盆栽水石展をオリンピック開催中の10月10日から25日までの長期にわたって開催しました。

この催しは、来日した海外からの人々に盆栽を育む日本人の優しい心、平和の心を数多くの作品の鑑賞を通して理解させたばかりではなく、国内の人々にも盆栽に対する理解を深めたことは大きなものがあり、盆栽協会を社団法人としてその使命を推進すべきであるという会員総意を認めて、昭和40年2月11日をもって文部省許可のもとに一切の手続きを完了し、社団法人日本盆栽協会として初代会長に吉田茂元首相を会長に迎えて輝かしい出発をしました。平成24年4月には一般社団法人として認可されました。

一般社団法人日本盆栽協会の最大の行事である国風盆栽展は、その母体である国風盆栽会の主催で第1回展が昭和9年に開催され、一時戦争による中断はありましたが昭和22年に再開され、協会発足後は日本盆栽協会が引き継ぎ今日に至っています。

平成5年に開催された第67回に皇太子殿下が初めて来館され、第71回展、第75回展、第80回展には皇太子殿下、同妃殿下がお揃いで来館されました。第85回展には皇太子殿下の来館をいただきました。73回展、74回展には小渕首相が現役の総理大臣としては初めて来館されました。

設立年月日(登記された日):昭和40年2月11日

主な事業実績

昭和45年3月~9月

日本万国博覧会盆栽水石展
会場:大阪千里
政府出展、宮内庁所蔵盆栽を中心に本協会と関連団体の協賛及び参加のもと会期中に版祭、水石を約2千点を展示しました。展示会場は現在も万博公園、日本庭園として保存公開されています。

平成2年4月~9月

国際花と緑の博覧会に盆栽を出展
会場:大阪府鶴見緑地
大阪万博20周年記念として、大阪府の鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会」に半年間にわたり盆栽を展示しました。また、特別展示をされた宮内庁所蔵の盆栽の管理を委託されました。

昭和50年3月20日

アメリカ建国200年記念事業として盆栽を贈呈
昭和50年3月20日、ホテルニューオータニにおいて岸信介協会会長よりホジソン駐日大使に目録を贈呈、贈呈した盆栽53点は米軍軍用貨物機により搬送されました。
現在、盆栽はワシントンDCにあるアメリカ国立樹木園に特別展示場を造り常時展示されています。
その後、岸会長にお礼の受勲がありました。また、その後の米国の要望により追加贈呈も行われています。
(贈呈盆栽は本協会会員所有の盆栽を会員の協力により集めました。)

平成元年4月6日~9日

世界盆栽大会の開催と世界盆栽友好連盟の設立
会場:埼玉県大宮市(現さいたま市)・ソニックシティ
参加国:32カ国 参加者1200名
世界の盆栽愛好家が集まり、世界盆栽友好連盟の設立が決議され初代会長に加藤三郎日本盆栽協会理事長が選任されました。その後、参加国の持ち回りで4年毎に(オリンピックの翌年)友好連盟の大会が行われています。

昭和55年~

貴重盆栽の登録制度を制定
優れた盆栽を後世に残すための制度として盆栽の国宝との感覚で制度を発足。
昭和55年より平成22年までに厳正な審査のもと750点が貴重盆栽として登録されています。

平成16年~

国営昭和記念公園「盆栽苑」(東京都立川市)開園に協力
我が国で初めての国営の常設盆栽展示場となる国営昭和記念公園の日本庭園内に建設される「盆栽苑」の開園に向けて協力をし、平成16年秋に開園となりました。全国の愛好家より寄贈された銘木の数々が四季折々楽しめます。

平成29年4月

世界盆栽大会開催
2017年4月に埼玉県さいたま市において4年毎に開催されている世界盆栽大会の第8回大会を開催しました。
世界各国から盆栽愛好家が集まり、一般にも公開された、「日本の盆栽水石至宝展」には45,000人の入場者がありました。

歴代の会長

初 代  吉田  茂
(昭和40年2月~同42年10月)
二代目  岸  信介
(昭和43年1月~同62年8月)
三代目  福田 赳夫
(昭和63年5月~平成7年7月)
四代目  原 文兵衛
(平成8年8月~同11年9月)
五代目  藤尾 正行
(平成12年5月~同17年11月)
六代目  宮沢 喜一
(平成17年11月~同19年6月)
七代目  河野 洋平
(平成19年10月~同29年6月)
八代目  下村 博文
(平成30年6月~現在)

活動報告Activity report

出版物

  • 機関誌の発行について
    「盆栽春秋」を年12回発行
  • 国風盆栽記念帖の発行

盆栽芸術の広報、普及活動

  • 第97回国風盆栽展の開催
    第97回国風盆栽展は、前期を令和5年2月9日から12日まで、後期を15日から18日までの計8日間の日程で、文化庁・東京都・NHKの後援をいただき、東京都美術館で開催しました。
    全国の会員より応募のあった作品の中から選考により前後期合わせて276席と宮内庁、下村会長の盆栽を展示いたしました。
    国風賞には前後期合わせて6席が選ばれました。

  • 『世界盆栽の日』記念盆栽展
    5月第2土曜日に制定されている「世界盆栽の日』に合わせ、さいたま市大宮盆栽美術館に皐月(飛鳥錦)を協力展示しました。
  • 盆栽教育福祉事業
    小学生を対象にした盆栽による情操教育として、さいたま市大宮南小学校で3年生を対象に盆栽教室を開催しました。

公認講師、インストラクター関係

  • 公認講師研修会
    公認講師と盆栽インストラクターを対象とした研修会を令和4年9月15日に上野グリーンクラブにて開催しました。

貴重盆栽登録審査会について

貴重盆栽登録審査会を、令和5年4月12日に上野グリーンクラブで開催しました。厳正な審査の結果、8点を新たに貴重盆栽として認定、登録しました。貴重盆栽の登録数は1263点になりました。

国営昭和記念公園「盆栽苑」管理助言について

国営盆栽展示施設となる昭和記念公園盆栽苑を訪問し、管理されている盆栽の状況について診断し、助言を行いました。

世界無形文化遺産推進関係

協会支部、展示会等で署名を集めています。引き続き関連団体 とともに「盆栽・水石」が登録されるよう、活動してまいります。

情報公開Information disclosure

役員名簿

会長 東京都 下村 博文
理事長 神奈川県 青蔭 文雄
専務理事 北海道 後藤 和夫
常任理事 埼玉県 松本 俊一
愛知県 鈴木 亨
理事 富山県 森瀬 和夫
栃木県 山上 雅人
栃木県 新川 進
三重県 原 源信
千葉県 安田 征洋
東京都 吉村 一樹
栃木県 藤川 政幸
静岡県 漆畑 大雅
埼玉県 礒部 晃嗣
監事 栃木県 手塚 博
栃木県 川瀬 勝博
参事 宮城県 葉坂 勝

刊行物・物販Publications/Product sales

冊子名

第95回国風盆栽展写真集

価格(税込)
8,000円
※送料は部数に関わらず一律500円です。

95回展以前の写真集の在庫と価格は協会にお問い合わせください。
TEL 03-3821-3059/FAX 03-3828-9150

冊子名

貴重盆栽登録樹集

日本盆栽協会では「貴重盆栽登録樹集」を出版いたしました。
1980年に貴重盆栽の登録が始まって、今年の登録樹まで1226点の盆栽すべてを掲載する豪華本になりました。所在が不明のもの、残念ながら枯死してしまったものもありますが、登録当時の写真を使い貴重盆栽のすべての歴史を記録に残しました。

ご注文は、電話、FAX、ホームページのお問い合わせ欄、FacebookのDM、等で承ります。
氏名、住所、電話番号、購入冊数をお知らせください。
TEL 03-3821-3059/FAX 03-3828-9150

Announcement of “KICHO-BONSAI” Photobook release
Nippon Bosai Association has released “KICHO-BONSAI” photobook.
Kicho-bonsai registration began in 1980, and registration counted 1226 this year. This photobook contains every one of Kicho-bosai! Unfortunately some are whereabouts unknown, or withered, but it has the entire history of precious bonsai using the photographs at the time of registration.
Price: 30,000 yen(tax included) / 1 book
Shipping fee will be borne separately(actual cost)
Orders can be placed by phone, fax, website, Facebook DM, etc.
Let us know your name, address, phone number, and number of books purchased.
PayPal payment only can be acceptable.

商品名

国風盆栽展オリジナルグッズ

価格(税込)
・扇子:880円(送料別途)
・マフラータオル:1,320円(送料別途)
・お得なセット販売:Aセット・Bセット 各4,500円(送料別途)
冊子名

第94回国風盆栽展写真集

価格(税込)
8,500円
※送料は部数に関わらず一律500円です。

94回展以前の写真集の在庫と価格は協会にお問い合わせください。
TEL 03-3821-3059/FAX 03-3828-9150

冊子名

入門書『盆栽を楽しもう』

価格(税込)
800円
※送料別途

B6版116ページ